前回は、4つの指標を伺いました。
(前回の記事はこちら)
①損益分岐点売上高
②人件費率
③稼働率
④平均要介護度
です。
パッとお答えできますか?
各指標において、絶対にこうでなければいけない、
というのはありませんが、経営を成り立たせるための
基準はあります。
それを知った上で、基準値からみると
外れているかもしれないが、
自社の強みを意識してあえてそうしている、
なのか、知らないまま、結果、良くないのか、
そこは大きな違いがあります。
この4つの数字はすべて関係性があると
前回お伝えしました。
それぞれの指標については、また別の記事で
解説しますが、まずはこの数値の関係性を
ストーリーでとらえていきます。
例えば、定員18名のデイサービスで考えます。
「うちは、10%の(税引き前)営業利益を確保したい。
今、1日の平均利用者が13人だから、少し厳しいかな。
あと一人増やして14人にすれば、利益は確保できるし、
15人にすれば、目標の営業利益を確保できるな。」
こういう思考をしているか否か。
ここに、損益分岐点売上高、人件費率、稼働率、
平均要介護度を把握しているか否かが
かかわってきます。
さらにいうと、これらの指標の理解をもとに
思考しているか否かが重要です。
そうすると、
1日の平均利用者数が13人と14人では何が
どう違うのか?が数値で把握できます。
さらに、平均利用者数を13人から15人にあげる
方策も練りやすくなります。
あるいは、人数を増やす方向だけでなく
13人でも目標営業利益を達成する
別の方策を考えることも可能になります。
いくつもの戦略プランをストーリー化できるのです。
それは4つの指標の意味を根拠にした
ロジックができているからです。
4つの指標の数値を
パッとお答えできますか?
目指すべきは利益をだすことです。
利益を出せる状態を見える化することです。
図で示すと以下の状態です。
また、次回に続きます。
(前回の記事はこちら)